歯周病の原因と症状について
2021年5月16日
皆さんこんにちは。
ひらの歯科クリニックです。
歯周病は、進行することでさまざまなトラブルを引き起こす病気です。
「歯を失う原因」になるだけではなく、「重篤な全身疾患を引き起こす」こともあるため注意が必要です。
そこで今回は、歯周病の原因と症状についてわかりやすく解説します。
歯周病の原因は、P.g菌に代表される「歯周病菌への感染」です。
歯の表面に形成された歯垢や歯石を住みかとして歯周病菌が繁殖し、歯ぐきに感染を引き起こします。
その結果として、いろいろな症状を引き起こすのです。
比較的軽度の歯周病の症状は、歯ぐきの腫れやブラッシング後の出血などに限られます。
これは細菌感染が歯ぐきに限定されているからです。
そのため、軽度の歯周病は「歯肉炎(しにくえん)」と呼ばれることもあります。
この段階であれば、治療もそれほど難しくないので、迷わずすぐに歯科を受診しましょう。
基本的には「歯のクリーニングやスケーリング、ブラッシング指導」を受けることで口内環境が改善され、歯周病の症状も改善されていきます。
歯周病が重症化すると、「歯ぐきから膿が出る」「歯がグラグラする」といった症状も認められるようになります。
これは細菌感染が顎の骨にまで及んでいる証拠です。
重度の歯周病は、歯周基本治療では完治させるのが難しく、「歯周外科治療や歯周組織再生療法」なども必要となってきます。
さらには、脳梗塞や心筋梗塞、誤嚥性肺炎を誘発することもあるため、放置するのだけは絶対に避けるようにしましょう。
このように、歯周病は「お口の中が不衛生」になることでリスクが高まる病気ですので、日々のオーラルケアを徹底することが何より重要です。
それでも上述したような症状が現れたら、すぐに当院までご連絡ください。
重症化する前に適切な治療を受けましょう。
定期検診に来ていただければ、「歯周病を予防」、あるいは早期発見・早期治療することが可能となりますよ。