むし歯とは
食事をすると、プラーク(歯垢)に潜むむし歯菌が、糖分を分解して酸を発生させ、歯のエナメル質を分解します。この作用を「脱灰(だっかい)」といい、脱灰によってやがて歯はむし歯になります。通常、唾液には分解されたエナメル質を修復する「再石灰化」の力があるため、すぐにはむし歯になりません。ですが、歯にプラークが付着した状態で、食事や間食をダラダラ続け、歯磨きをきちんとしていないとどうなるでしょう?当然お口の中は脱灰が進んで再石灰化するタイミングがなくなるため、むし歯になってしまうのです。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:30~19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ★ | ※・/ |
★土曜 9:30〜18:00
休診日:日曜・祝日
※第4日曜午後13:00~18:00は矯正診療のみ
歯が痛い
歯がしみる
歯の一部が白く濁った色をしている
歯の一部が黒ずんでいる
歯に穴があいている
治療した箇所がまた痛む
むし歯は放置しているとどんどん進行してしまうため、早期発見・早期治療が大切です。このような症状が出たら、すぐに当院までお越しください!
食事をすると、プラーク(歯垢)に潜むむし歯菌が、糖分を分解して酸を発生させ、歯のエナメル質を分解します。この作用を「脱灰(だっかい)」といい、脱灰によってやがて歯はむし歯になります。通常、唾液には分解されたエナメル質を修復する「再石灰化」の力があるため、すぐにはむし歯になりません。ですが、歯にプラークが付着した状態で、食事や間食をダラダラ続け、歯磨きをきちんとしていないとどうなるでしょう?当然お口の中は脱灰が進んで再石灰化するタイミングがなくなるため、むし歯になってしまうのです。
まだエナメル質に穴の空いていない、ごく初期のむし歯であれば、フッ素塗布などで歯の再石灰化を促して治ることがあります。
ですが、エナメル質に穴が空いてしまうと、歯を削ってむし歯に感染した部分を取り除く必要があります。
まだ穴が小さい場合は、削った部分に歯科用プラスチックの「レジン」を詰めるだけで済みますが、範囲が大きくなると、型取りをして詰め物や被せ物を製作しなくてはなりません。また、さらにむし歯が進行して神経まで感染が広がってしまうと、神経を抜く「根管治療」が必要になります。それでも治る見込みがない場合は、抜歯する選択肢しかなくなることもあります。
歯が黒くなってきた
歯が黒ずんでしまう原因にはいろいろありますが、むし歯が原因で起きることも。むし歯菌によって歯の表面のエナメル質が溶かされていくと、その部分が黒くなることがあります。一見表面だけのむし歯に見えても、エナメル質の奥にある象牙質にまでむし歯が進行している場合もあるので要注意です。
また、神経が死んでしまうと歯が黒く変色するので、全体的に歯が黒くなってきたら、すぐに受診するようにしましょう。
詰め物・被せ物が取れてしまった
詰め物や被せ物が取れてしまった場合、エナメル質がない状態で歯がむき出しになっているため、その部分がまたむし歯になる可能性が高くなってしまいます。そのため、早めに治療するようにしましょう。
治療は、そのまま取れた詰め物・被せ物を使える場合と、新たに作り直す場合がありますが、歯の状況を確認して判断する必要があります。取れてしまった詰め物・被せ物は、可能であれば治療の際にお持ちください。
むし歯の治療は、進行によって、治療方法や治療回数が変わってきます。むし歯が進行するほど治療も複雑になり、回数も増えてしまいますので、早めに治療を行いましょう。
歯の表面が白く濁った程度の、まだ穴の空いていないむし歯であれば、再石灰化を促すことで治ることがあります。フッ素塗布や歯磨きなどで経過観察をしていきます。
歯の表面のエナメル質が溶かされ、汚れのような黒ずみが見られます。歯と歯の間や奥歯にできたむし歯の場合は、自分で気づくことが難しく、見逃してしまうこともあります。
■自覚症状
痛くなったり、しみたりするなどの自覚症状はありません。
■治療
むし歯に感染した部分を削り取り、歯科用プラスチックの「レジン」などを詰めます。型取りも不要なため、ほとんどの場合が1回の治療で済み、治療跡も目立ちません。
むし歯菌の感染が広がり、エナメル質を通り越して、その下の象牙質まで溶かされてしまった状態です。自分で確認できるくらいの穴が空いてしまうことがほとんどです。
■自覚症状
象牙質の内側に神経が通っているため、だんだん痛みを感じやすくなります。とくに、食事の際に冷たいものや甘いものを摂ると、痛んだりしみたりするようになります。
■治療
「C1」の治療と同様、むし歯に感染した部分を削りますが、穴が大きくなるため、歯型を取って詰め物・被せ物を製作して装着します。最低、型取りと装着で2回は通院が必要です。
むし歯菌によってエナメル質と象牙質が完全に溶かされ、象牙質の内側にある歯髄(神経)にまでむし歯が進行した状態です。歯質がかなり失われてしまっています。
■自覚症状
むし歯菌によって神経が炎症を起こすため、何もしていなくてもズキズキと激しく痛みます。歯に開いた大きな穴と痛みで、食事をするのにも支障をきたします。
■治療
歯を残すことが可能な場合は「根管治療」で、神経を抜く抜髄処置をした後、歯根の内部を消毒して薬剤を詰め、被せ物で覆います。根管治療ができない場合は抜歯します。
「歯冠部」と呼ばれる、歯ぐきより上にあって見える部分が、すべてむし歯菌によって溶かされた状態です。歯ぐきの内部にある、歯根だけが残っています。
■自覚症状
神経が死んでいるため、痛みは感じません。それでもむし歯は進行を続けるため、放置すると歯根の先に膿がたまったり、膿によって歯ぐきに穴が開いてしまったりすることもあります。
■治療
ほとんどの場合は抜歯が避けられないため、入れ歯などの義歯で補います。歯根の先に膿が溜まっている場合は、膿が溜まった「嚢胞」を除去する外科処置を行う必要があります。